娘、孫と3世代に渡って同時に体調不良となったJさん

Jさんは、娘さんとお孫さんと同居している72才の女性です。娘さんと一緒に受診されました。

事の発端は、新築の自宅の裏庭のすぐ横に携帯の基地局が建ったことでした。鉄塔は隣の駐車場の地権者が境界ギリギリに立てたもので、リビングルームから僅か数メートルの距離です。

Jさんは設置後から眩暈・頭痛・易疲労感・嘔気が出現したそうです。娘さんもやはり頭痛、めまい、疲労感などが出現しいろいろな診療科を受診しましたが、異常が見つからず、なまけ病なのではと思っていたそうです。

昨年の3月に入って鉄塔に付属しているボックスが2個から8個に急に増えたそうです。それをきっかけに、ひどい頭痛とともに、まるで別の人間になったように体調が悪くなり、昨日も身体がビリビリして寒気が強く布団をかぶっていたそうです。

お孫さんも不眠がひどくなり昼夜が逆転して学校には行けなくなっています。

各部屋の空間電場を測定をしてみると、基地局直下とリビングルームが同じ数値だったそうです。

Jさんはクリニックの気功教室に参加しており汗を流すと楽になるそうです。

また、近くの公園に散策に行ったり、温泉にいくと少しはよくなりますが、家に帰ると具合が悪くなります。

体表電場を測るとなんと148V/mを示し、クリニックでもトップクラスの高値です。アースシートを購入されて乗っていますが、電磁波を抜く傍からそれ以上の量を浴びているようです。

また、隣の家のご主人も具合が悪くなり、一緒に署名を集めて、地権者や携帯電話会社に申し入れたものの、

「国が認めている基準を守っているから問題のない数値だ」

と強気な対応をされたようです。

しかし3月以降、娘さんの片方の腕が紫外線で焼けたようになったり、庭のライラックの花が咲いたと思ったら真っ黒になって枯れてしまったり変なことがいろいろと起きています。

まず、近くに部屋を借りてでも家を離れることをお勧めしましたが、新築した家から離れがたいようです。

しばらく経ってからご本人から手紙がきました。

診断書を地権者に送り、何回か話し合いをした結果、ようやく鉄塔の完全撤去が実現したそうです。

「ようやく、平穏な日々が戻り、今はリビングで一日中ゆっくりと暮らせるやすらぎ、幸せをかみしめております。」 と手紙には書かれており、ホットした安心感が伝わってきました。