いかがでしたか?
ひどいだるさや疲れ、頑固な冷えや肩こり、目の乾燥や、うつに似た症状などの原因の一つが、身体に溜まった静電気であるという事実を知って、驚かれた方も多かったのではないかと思います。
本書で述べたように、帯電障害がひどくなると電磁波過敏症を発症し、そうなると化学物質過敏症の患者さんと同じように、通常の生活を送ることさえも困難になります。
スウェーデンやデンマークでは、電磁波過敏症はすでに社会的に認知され、公的保険の対象になっています。その意味で、もはや「現代病」ともいっても過言ではないでしょう。
ところが、日本では予防原則に沿った電磁波対策はまったくなされておらず、帯電障害や電磁波過敏症に対する社会的認知も極めて低いこともあって、医療体制の整備もほとんど行われていません。
さらに、国を挙げて「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」ネットワークにつながる「ユビキタスネットワーク社会」を推進した結果、利便さと引き換えに私たちの周りを飛び交う電磁波は大変な勢いで増え続けています。
このような環境の中では、現在は帯電による体調不良がなくても、今後いつ、帯電障害を発症するかわからない状況です。
今回ご紹介した、帯電デトックスは、今後の帯電障害の発症を予防し、同時に現在の症状を改善する唯一の、そしてとても簡単な方法です。ですからすべての方が、この方法を実践されることをお勧めします。
本書をきっかけに、体調不良の原因に帯電障害があり、静電気デトックスにより帯電障害が容易に改善することを知っていただければ、私の目的は達成されことになります。
また、本書では、自然治癒力というもう一つのキーワードについても触れました。
多くの病気はさまざまなストレスによる自然治癒力の低下が根本原因であり、帯電障害も帯電というストレスにより体のバランス機能が乱され、血流が低下したことが原因なのです。
静電気デトックスに加え、自然治癒力が発揮しやすくなるように自分自身を変えていくことが大切です。
「デトックスと自然治癒力の強化」は、近年問題になっている原発事故による放射能汚染をはじめ、ほとんどの環境汚染などの外的ストレスにたいする治療法です。
今までは、体に悪いことをしなければ健康でいられた時代でしたが、これからは、何もしなければ病気になる時代になっているのです。それだけ、わたし達を取り巻く環境は、悪化しており、治療対策の転換が必要なのです。
この環境を嘆くだけでは、何も変わりません。帯電障害をきっかけにまさに「自分の病気は自分で治す」、「自分の健康は自分で守る」しかないことに気づき実践していただければと思います。
病気は、気づきを与えてくれます。病気をきっかけに皆さんの意識が成長と進化をとげ、より素晴らしい人生を送っていただけることを願っております。
そして最後に、ぜひとも全国の医師に帯電障害の存在を知っていただき、診断と治療法の一つにアーシングを加えていただきたいと思います。そうすれば、たくさんの体調不良の患者さんに笑顔が戻ることでしょう。
皆さまの健康回復・増進にとって、少しでも本書がお役に立てたならば、これに優る喜びはありません。