このPartでは、帯電障害の背景にある人体に有害な電磁波の問題について触れておきたいと思います。
私たちの身の周りには、本来自然界には存在していなかった、さまざまな種類の人工的な電磁波が充満しています。
人工電磁波は、低周波から発生する電磁波と、高周波から発生するものに大別できます。
低周波から発生する電磁波としては、
主に、室内配線や家電製品などから発せられる電磁波で、テレビや、ラジオ放送の短波・中波・長波、高圧電線や一般の電化製品(IH調理器、パソコン、ホットカーペット、ドライヤー、電気毛布、電気カーペットなど)の超低周波などがあります。
高周波から発生する電磁波としては、
携帯電話やPHSなどのワイヤレス通信機器や携帯電話の基地局、無線LAN(Wi-Fi)、医療機器、電子レンジなどがあります。
低周波は磁界と電界に分かれ、高周波はいわゆる電波のことです。
こうした電磁波は、人々の生活に恩恵をもたらしている反面、私たちの身体そのものが電気を帯びていることもあって、どんな周波数の電磁波であっても、必ず身体になんらかの影響を与えることから、当然リスクも伴います。
電磁波の中で身体に影響しないものは何もありません。
残念ながら日本では、電磁波被爆と健康の関係についての研究や対策が遅れているのが現状です。
そこでまず、海外ではどのような取り組みがなされているかを見てみましょう。