みなさん、こんにちは。
私は札幌の円山公園近くで、産婦人科の響きの杜クリニックを開業している西谷雅史と申します。当クリニックでは、西洋医学と代替医療を組み合わせた統合医療を行っています。私のところでは、通常の西洋医学的治療に加え、漢方、プラセンタ、気功、フラワーエッセンス、温熱療法、メディカルアロマ、ホメオパシー、高濃度ビタミンC点滴療法、免疫リンパ球療法、各種サプリなどの中からそれぞれの患者さんに合った治療法を選択しています。
さて、数年前から特に原因不明の体調不良の女性が増えていることが気になっていました。そこでいろいろと調べていくうちに、電磁波による帯電が原因であることがわかってきました。
電磁波による帯電がいったいどのような症状を引き起こすのか?
その実態を知っていただくために、初めにAさんのケースをご紹介したいと思います。
Aさんは、40代後半の看護師さんです。主任という役職について若いスタッフたちの相談に親身に乗ってあげており、周りからも信頼されていました。
そのAさんが、体調不良を訴えて私のクリニックを受診されたのは、今から8年前でした。「最近身体がとにかくだるい、何もしたくない、めまいがする、夜中に何度も目が覚める、滝のように汗が出る、スタッフからの相談がわずらわしくなった」というのが主訴でした。
年齢的にもちょうど更年期にさしかかっており、典型的な更年期症状と考えられました。卵巣からの女性ホルモンはまだ十分出ていたので、漢方薬、プラセンタ、フラワーエッセンス(後述)を組み合わせて治療を開始したところ、元気が出てきて症状はかなり改善して、しばらくそのまま通院していました。
しかし半年ぐらいしてから、あるストレスをきっかけに、再び体調が悪くなりました。Aさんは、「身体がだるくて動けない。やろうとすると動悸がして身体が動かなくなる。思うように動けない自分を毎日責めていた」と言います。
本人はすでに心療内科を受診されており、抗うつ剤と睡眠薬を処方されて1ヶ月ほど休職することになっていました。
ちょうどその頃、Aさんが、診察室に入るなり、「先生、いつもこのクリニックに入ると、身体がとても楽になります」と言われたことから、化学物質もしくは電磁波による障害を疑いました。
響きの杜クリニックは、抗酸化物質を混ぜ込んだ珪藻土の土壁と、床板の下には銅線と特殊な炭素を塗り込んだアース床構造に仕上げていたからです。
そこでいろいろと話を聞いてみると、次のようなことが判明したのです。
「もともとスイッチを触ると青い光が走るぐらい帯電しやすい」
「昔から電子レンジや電気掃除機を使うと具合が悪くなるのですごく嫌だった」
「最近は携帯電話を近くに置きっ放しにしているだけで嫌な感じがする」
「家電機器が近くにないと身体が楽になる」
「5年前からストッキングを履けず、履くと足がただれる」
「枕もとのすぐ外に電柱があり、変圧器がすぐ近くにある」
「家にいると動悸があり家を離れると楽だが、家電量販店に行くと具合が悪くなる」
「外出して携帯電話基地局の近くに来ると後頭部がとても痒くなる」、などなど……。
このように、Aさんは電磁波に敏感に反応して体調が悪くなることから、典型的な電磁波過敏症(後述)の状態であることがわかりました。
Aさん自身もそれを自覚していて、電磁波の影響について、いろいろと自分の身体を使って確認していました。
たとえば、家の中で家電のスイッチを入れたり切ったり、親戚の山中の家に行ったり、いろいろ試して電磁波の関与を確認したそうです。また、電磁波が来るときは目の上からこめかみのあたりに感じることが分かってきたそうです。
地下鉄に乗るとまず耳鳴りがして、「来るな!」という感じがして、船に乗ったときのふらふら感が始まる、職場では、苦しい、息がしにくい、肩が張っていって首がしまっていく感じがしてくる、といった体験があったことから、まずは身体の表面電場を、測定機器を用いて測ってみました。すると、86V/mとかなり高値であることが判明しました。
そこで、クリニックで使っているオリジナルのアースシートを使って、自宅でアーシングをしてもらうことにしました。
一週間ほどして受診されたとき、Aさんは別人のように元気になっていました。
話を聞くと、
「アースシートを使うようになってから、抗うつ剤がいらなくなりました。朝は自分がこんなに元気だったのかと思うくらい爽快で、鼻歌が出るくらいでした。
朝起きて家事をしてからアースシートに載ると呼吸が楽になるのがわかるのです。掃除のとき、動悸がしてくるのでこまめにアースシートに載りながら掃除をしています」
とのことでした。
また、次のエピソードを不思議そうに話してくれました。
「家には室内で犬を二匹飼っているが、いつも何か新しいものを買って帰ると、必ずかみついてぼろぼろにしたり、尿をかけてマーキングをしたりします。
しかし、今回アースシートを持って帰ったら、まったく何もしないのです。
さらに驚いたのは、目を離すと二匹の犬が交互にその上で気持ちよさそうに横になっているのです」
そして、わざわざ写真を撮って見せてくれました。
それを見ると、確かに犬がアースシートに載ってくつろいでいます。(写真)
ある時、一度わざとコードを外してアース効果をなくしておいたら、二匹とも見向きもしなかったそうです。
室内で飼うペットは、かなり帯電していて具合が悪い可能性があります。ですから、本能的に身体の電気を抜ける場所がわかるのではないでしょうか。
また、アースシートを購入された患者さんが、家に持って帰ったら子供に取られたとか、猫に占領されたとかの理由でもう1枚購入されるケースがよくあります。
このAさんの例は、電磁波過敏症がどのようなものかを、はっきりと私に教えてくれました。
それ以来、体調不良の患者さんが来られたときに、帯電障害の有無に注意をしながら話を聞くようにしています。
すると、かなりの頻度でその原因が帯電によると思われることが判明しました。
そして、これらの患者さんには、共通した症状があることがわかったのです。