特にこんな仕事&環境にいる人は要注意!

もうおわかりかと思いますが、帯電障害は、日頃どんな生活環境で暮らしているかがとても大きく影響しています。

電磁波の発生源に近いところで長時間いると、それだけ帯電しやすくなります。

それゆえ、電磁波を浴びやすい環境で働く方は注意が必要です。

私は体調不良で受診される患者さんには、まず職業を聞くことにしているのです。

その結果、帯電障害を起こしやすい職種が見えてきました。

〇コールセンターなど

患者さんの中で圧倒的に多い職業がコールセンターです。

最近では、ひどい帯電障害の患者さんに職業を聞いたときに「コールセンターです」と言われると、「やっぱり」と妙に納得してしまいます。

コールセンターでは人の回転が早い、つまり辞めていく人が多いとよく聞きます。

もちろん、すべてのコールセンターではなくて、広い空間にたくさんのパソコンが並び、そこでかなりの電磁波を受けているところです。

さらにコールセンターの性格上、耳からはクレームや罵倒のようなストレスも受けているのではないでしょうか。

ということは、心と身体に大きなストレスを受けるため、続けられない方が多いのでしょう。

ある帯電障害の患者さんにアースシートをお勧めしたときの話です。

「うちの娘も体調不良なんですが、帯電障害のようなことは信じていなくてもアースシートに乗ったら効果があるでしょうか?」

「娘さんの職業はなんですか?」

「コールセンターで働いています」

「何か体調不良を訴えていませんか?」

「娘は、新入社員の指導係をしているのですが、最近どういうわけかどんどん辞めていくので、新人の指導が忙しくて大変と言っていました。

そのせいか、記憶力も落ちて仕事に支障をきたしていると言っていました」

「娘さんもぜひアーシングをしてみてください。必ず良くなりますよ」

と思わず言ってしまいました。

アースシートは、コンセントを通してアースをするのですが、聞くところによると、コールセンターでは、毎日座る場所が異なりコンセント自体もないため、アーシングは不可能だと言うことでした。

もし読者の方でコールセンターを管理している方がいらっしゃいましたら、ぜひともすべてのパソコンのアーシングとできれば床のアーシングもお願いしたいと思います。

それだけで、多くのスタッフの体調がよくなることは間違いありません。

もちろんコールセンターだけでなく、広いフロワーにパソコンが並ぶ環境で、事務関係の仕事をされる方は、同じような影響を受けています。

また、家電量販店、デパート、空港などで勤務される方々も帯電しやすいので注意が必要です。

このように、一日中パソコンを扱っている職種では、帯電障害を起こす可能性があります。

電磁波は、発生源に近いほど影響を強く受けるので、身体の近くでノートパソコンなどを長時間使っている人ほど、電磁波の影響をより強く受けることになるからです。

〇学校など

事務職だけでなく、最近気になるのは学校の先生です。

聞くところによると、職員室はパソコンで溢れており、さらに学校のIT化促進で校内の無線LANや、電子黒板、生徒に情報端末(タブレット)を与える方向にあるようです。

学校の先生も、慢性疲労、記憶力・集中力の減退に悩んでいます。

特に子供の頭蓋骨は大人に比べて薄く、電磁波の影響を受けやすいので注意が必要です。

あるとき、登校拒否のお子さんがお母さんと一緒に受診されました。

いつもとおり、診察室のアースシートの敷いてある椅子に座ってもらいました。

そのとき、子供が開口一番「おかあさん、気持ちがいい」と言ったのです。

もちろん、その子供はそこに座るとアーシングされることは知る由もありません。

この子供は、学校に行くと電磁波で具合が悪くなるので行けなかっただけだったのです。電磁波過敏症になると、頭痛、疲労、睡眠障害などの神経症状が表れるだけでなく、電磁波被爆による不快感から電磁波に対して恐怖や不安感が生まれ、無意識にその場を避けようとするからです。

私は登校拒否や今問題になっている注意欠如多動性障害(ADHD)の子供の中に、電磁波過敏症の子供が含まれている可能性があると考えています。

電磁波に囲まれた状態では、クラスに1人か2人は電磁波過敏症を発症する子供が出ることが予想されます。今後は、食物アレルギーの子供と同じような配慮が、なんらかの形で必要になってくると思います。

学校に行きたくても行けない、つらい思いをする子供がこれ以上増えないことを祈らずにはいられません。この方面での詳しい検討が待たれます。


 

〇オール電化住宅や高電圧の発生源の近く

帯電障害の患者さんでは、IH調理器をガスに切り替えたり、契約電流を下げることで身体が楽になることがあります。

原発がフル稼働していた頃に、深夜の余剰電力を使う目的でオール電化住宅が注目された時期がありました。

火を使わないキッチンや安い電気料金などで最先端技術のように捉えがちですが、IH調理器からの電磁波被爆や契約電流も50~100Aと高く、帯電しやすい環境にありますので、アーシングを徹底する必要があります。

また、マンションの高層階や、近くに携帯電話の基地局、電波塔、変電施設、テレビ局、高電圧線、鉄道の電化区間などがある場所も帯電しやすいエリアです。

私たちは地球の地磁気の影響も受けていますが、マンションなどの高層階に住むと地磁気の影響を受けづらくなったり、建物自体の低周波の揺れ、屋上や近隣の携帯電話の基地局からの影響を受けやすくなる可能性があるのです。

ただし前述のような帯電しやすい環境であっても、必ずしも全員の具合が悪くなるわけではありません。ただし、すでに帯電している人や、ストレスが溜まっている人、特に女性は注意が必要です。

このような職場で働いていて体調不良の方はこれらの環境からいったん離れ、身体の変化を感じてみることをお勧めします。

今、体調不良がなくても、体調不良が表れたときに生活環境による帯電という原因も一応考えたほうがよいでしょう。

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