パニック障害の中には帯電障害が含まれる

ここで特に強調しておきたいのが、パニック障害との関連です。

パニック障害とは、思いがけないときに突然、動悸や息切れ、強い不安を伴うパニック発作が生じたことをきっかけに、これを繰り返すようになり、また起きるのではないかという予期不安が生じ、その結果、毎日の生活に支障をきたすようになることをいいます。

そして治療が不十分で病気が進行してしまうと、うつ病やうつ状態になるおそれもあるとされています。

私はパニック障害の中にも帯電障害の方が含まれていると考えています。

というのも、パニック発作は地下鉄などの公共交通機関の中で起きることが多いことがよく知られているからです。

この場合のパニック発作が、帯電障害と重なります。電車はモーターや電気機器から大量に電磁波を放出しています。しかも車内では、かなりの乗客が携帯電話やスマートフォンを使っています。さらに地下鉄では、トンネルの壁に電磁波が反射して戻ってきます。

このような環境に帯電障害のある方が乗り込んだらどうなるでしょう。ほぼ確実に具合が悪くなり、動悸や息切れを起こしてしまうでしょう。本人にとっては、いきなり症状が起こるため原因がわからず、とても不安になります。

体調が悪い時に地下鉄に乗ると当然具合が悪くなります。明らかに電磁波が原因であっても本人にはわからないので、不安からパニック発作を起こし、乗れなくなるのです。

もし、自分が電磁波で体調が悪くなることを知っていれば、パニック発作が起きても「今日は体調が悪いから、地下鉄に乗るとやはり具合が悪いんだ~」ととらえることができ、「ちょっと無理そうだから降りて休もう」と冷静に対応出来るのです。

ですから、自分がパニック障害と思われる方はまず、前にお示しした帯電障害の症状と悪化する因子があるかどうかチェックをしてみてください。

メンタルクリニックの先生方には、是非、帯電障害があること、そしてその患者さんの多くがメンタルクリニックを受診していることを知っていただきたいと心から願ってやみません。

具体的な症例についてはPart4で詳しくご紹介するとして、次のPart3では、人工電磁波の問題を取り上げてみたいと思います。

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