日本先制臨床医学会 治療の光となる「光免疫療法」

日本先制臨床医学会が東京で開催され参加してきました。

学会の理念は次のようになります。「がんその他の疾患で苦しんでいる患者さんを目の前にして、私たち臨床最前線にいる医師は何らかの治療行動を起こさなければならない。単なる医療保険制度に則った保険内治療の枠内にとらわれず、広く海外にも先制医療的治療を求め、広く日本の医師に公開していく役目を担っている。」2日間にわたり最前線で活躍している医師の素晴らしい臨床報告がありました。

昨日は米国NIH主任研究員小林久隆先生が光免疫療法について講演されました。

小林久隆先生が開発した「光免疫療法」は、手術、薬物療法、放射線治療、免疫治療に次ぐ、第5のがん治療法で、がん細胞に発現する分子(抗原)に結合する抗体「IR700」を投与した後、近赤外光を5〜6分照射するだけという手法です。

そのメカニズムは近赤外光がIR 700 と化学反応を起こし、抗体が変形することで物理的にがん細胞の細胞膜を破壊するという極めてシンプルで抗がん剤のような副作用がありません。さらにがんが壊れた時に免疫細胞を活性化して転移巣を縮小させるアブスコパル効果も期待できる夢のような根治療法です。条件付きですが一部の癌では保険適応がなされており、あと数年もすると身近な治療になるでしょう。

これとは別にすでに行われているICGリポソームを用いた光免疫療法や、極細カテーテルを用いた血管内治療などの奏功例が次々と発表され、最先端のがん治療の目覚ましい効果には驚くばかりです。

がん治療が大きく変わる明るい未来を確信した2日間でした。このような最先端の西洋医学と伝統的な代替医療を統合することが、真の統合医療であると考えています。

2年後には私が大会長として札幌で開催する予定です。どのような内容になるか期待で身が引き締まる思いです。