納豆は、たんぱく質と食物繊維を摂取でき、お腹の調子も整えてくれる日本を代表するソウルフードです。
たくさんの人に食べられて、日本ではなじみのある食品ですが、自分で納豆をつくって食べている人は少ないのではないでしょうか?
実は、納豆は簡単につくることができます。
そこで今回は、スタッフのシュンセイがやっている自家製納豆の作り方を紹介します。
納豆の作り方は、ネットで調べると他にも出てきます。
自分の行いやすい方法でやってみてください。
▮納豆の栄養素
納豆は、身体をつくるのに必要なたんぱく質や整腸作用のある食物繊維、血圧を下げる働きに関わるカリウム、骨形成を促進するビタミンK2などが豊富に含まれています。
また、納豆菌は、身体に有害な腸内細菌の増殖を抑え、乳酸菌などの有用な腸内細菌を増やす働きをしてくれると言われています。
そして、納豆には抗菌作用があることも知られていて、他にも、血栓を溶かしてくれる働きをする酵素ナットウキナーゼや女性ホルモンに似た働きをするイソフラボン・抗酸化作用のサポニンなどの様々な健康成分が含まれていることでも知られています。この豊富な健康成分から、日本のスーパーフードとも言われることがあるそうです。
※様々な健康成分が含まれているといっても、食べ過ぎてはよくないので、自分の適量を食べるようにしてくださいね。また、ワルファリン(抗凝固剤)を服用している方は、薬の効果を弱めてしまう可能性があるので、注意してください。
▮納豆をつくるまでの流れは・・・
①大豆を水につける。
②大豆を煮る
③納豆菌を入れる
④温度を保って、発酵させる。
▮必要なもの
・大豆
・水
・納豆菌
・ヨーグルトメーカー
(僕はタニカさんのヨーグルティアSを使っています。)
▮①大豆を水につける
大豆を洗って、水につけます。
僕は多めにつくるので、300gくらいでつくるのですが、量は自分に合わせて調整してください。
水は、大豆が水を吸収するので最初は多めに。
多めに入れても、煮ているうちに蒸発するので大丈夫です。
だいたい12~24時間くらいつけます。
夏(気温が高め)なら時間を短く、冬(気温が低め)なら時間を長く。
▮②大豆を煮る
その後、大豆に火をかけます。
最初は、沸騰するまで中火くらいで、沸騰したら弱火にして2~3時間くらい煮ます。
水が蒸発して足りなくなったら、足します。大豆がちょうどいい感じに柔らかくなったら、火を止めます。
※ふきこぼれたりすることがあるので、その場合は、ふたを少しあけたり、火を調整してください。煮ている間は、鍋の状態がわかるところにいるようにしてくださいね。
▮③納豆菌を入れる。
少しだけ冷まして(60~80℃くらい)、ここで納豆菌を入れます。
本来なら、藁や市販の納豆菌などを使うのですが、僕はいつも、家に置いてあるお店の乾燥納豆「納豆菌はエライ!」を使います。普段はおやつのように食べていますが、そのうちの1袋だけ入れればいいだけなのでとても便利です。
僕は、煮汁に浸かった大豆に、そのまま乾燥納豆を混ぜてから、大豆と煮汁を分けますが、煮汁をお料理に使いたい方は、大豆と煮汁を分けて、少しの煮汁に乾燥納豆(納豆菌)を溶かして、大豆にかける方法でもいいと思います。
※「納豆菌はエライ!」を使う場合は、溶かした液だけでなく、乾燥納豆ごと入れてしまって大丈夫です。
▮④発酵させる。
この時点で、すでにおいしそうです。
発酵に空気が必要なので、内蓋はしません。
ケースをヨーグルトメーカーにセットします。
ほこりが入らないように、上に布をかぶせます。
僕はせっかくなので、竹布ガーゼをかぶせています。
ヨーグルトメーカーに入れて42度に設定します。時間は24時間。
1日立てば納豆が出来上がっています。
あとは、いつでも自家製納豆を食べることができます。保存するときは、発酵が進まないように冷蔵庫保管をしてください。
時間があれば、すぐ簡単にできるので、おすすめです。
▮微生物との共生
昔の人は、とてもうまく微生物と共生していたのだと思います。
漬物をはじめとする発酵食品もそうですし、作物を育てることなどもそうです。
生活の中には、目に見えない微生物の力がいっぱいあります。
そして身体は、その微生物の力を借りて、動いています。
自分で発酵食品を作るというのは、微生物とのコミュニケーションなのかもしれません。
よく「手前味噌」なんて言うように、自分が作った味噌がおいしく感じるのは、きっとそうなのだと思います。
昔の人に見習って、微生物との向き合い方を見直していくことは、健康な生活をしていく上で、必要なことだと思います。
発酵食品づくりは、そんな一つの方法だと思います。
興味があったら、ぜひ身近なものをやってみてください。
文章:スタッフ シュンセイ