2016年8月11日、二風谷の奥にある貫気別 旭の杜で、第28回アイヌモシリ一万年祭が8月17日までの日程で始まりました。
主催のアシリ・レラさんは言います。
「一万年前は全ての民は神の子で、大地はウレシパ・モシリ(互いに育ち、育み合う大地)で あったのに。
人間は欲のために殺し、奪い合い、血と破壊の歴史は繰り返された。一万年前の原点に戻ろう」
一万年祭は、抑圧されて殺された民族を弔い平和を祈る祭典です。
毎年全国から数百人もの若者がテントを持って集まってきます。
人類平和の祈りや、シンポジウムなどのほか、大きなたき火を囲みながら 飛び入り歓迎のライヴ、
アイヌの歌や踊り、ユーカラ、伝統工芸のワークショップ、輪投げ大会、運動会、
ムックリ大会など盛りたくさんの催しが行われます。
私は、一万年祭の何となくまったりとした雰囲気が好きで、都合のつく時には参加しています。
今年は運良く神に祈りを捧げるカムイノミに参加することが出来ました。
さらにはオープニングのセレモニーでディジュリドゥによる奉納演奏の機会をいたきました。
ディジュリドゥは、オーストラリア大陸の先住民アボリジニの楽器で、宗教儀式や治療のために使われたといわれています。
かつてアイヌの人たちも、エゾニュウという植物で作ったヘニュードというよく似た楽器を使っていました。
ディジュリドゥの響きが、世界平和の祈りとなって届くことを願いながら演奏させていただきました。
訪れる人もいなくなったアイヌの鉱泉でのディジュリドゥによる奉納