「ドクターが熱く語る」という講演会で話をさせてもらいました。
全国から、それそれ一言を持つドクター5名が集まって話をしました。
どのドクターも、しっかりとした考えをもって医療に取り組んでおり、
とても勉強になる講演会でした。
その中でも、キューバの医療視察をされた先生の話に興味を持ちました。
キューバでは、医療と教育は無料で受けることが出来ます。
医療水準は非常に高く、乳児死亡率や平均寿命も先進国並みです。
同時に全人的治療や代替医療も取り入れ、予防医学にも力をいれています。
一人の医師は、ファミリードクターとして170人の住民の健康を管理し、
自分の手に負えない時には、上部の医療施設であるポリクリニコに紹介しています。
医師の給料は国から払われますが、
月収がかなり低く医師が海外に流出する原因になっているそうです。
さて、本来の病気の治療とは、病気として現れた症状を取るだけではなく
再び病気にならない健康な身体を作ることです。
キューバの医療のように医師が治療自体から対価をもらわなければ、
医師の仕事は患者だけを診るのではなく自ずから健康を管理することが主な仕事になります。
このような仕組みができれば、日本でも医療が根底から変わるでしょう。
そのためにはどうしたらいいか智恵を絞っているところです。