30日の午後からは、113名が収容されている
折笠地区のコミュニティーセンターを回りました。
こちらも日中は不在の被災者が多く見られました。
保健師さんの案内で5名ほどの
年配の女性がいる部屋に案内してもらいました。
津波で流れて来た隣家との間に挟まれた人がいました。
壁をはさんで隣家のお年寄りと手をつなぎ、
励まし合いながら一晩中助けを求めたそうです。
お年寄りは助からず、繋いでいた手についた血糊が
時々フラッシュバックのように思い出されるそうです。
しばらくは避難所で身動きできず、
毎晩大声で泣いていたとのことでした。
「周りの人の手助けと励ましで最近だいぶ動けるようになったので、
これからは恩返しをしたい。」と
まだ痛めている左腕をさすりながら話されています。
尋常でない恐怖体験を淡々と話す姿に言葉を失います。
さっそくTFTで心に刺さった棘を取ります。
周りの女性にもTFTのタッピングを行うと、
皆一様に気持ちが楽になったとびっくりします。
そこで今度は、保健師を含めて全員にTFTの仕方をレクチャーしました。
「いつでも気持ちが落ちたときには自分でトントンしてくださいね。」
TFTはセルフケアとして活用できるのでとても重宝です。
さらに、「不安や恐怖の強いときはこれを舐めてください。」
とバッチフラワーのレスキューパステル(グミ)を配りました。
バッチフラワーレメディーは今から約1世紀前に、
イギリスの医師エドワード・バッチ博士が発見した
心を癒す力のある38種類のフラワーエッセンスです。
これらを組み合わせて口に含むことで、
ネガティブな感情が解消に向かい心が不思議と楽になります。
響きの杜クリニックで行っている代表的な代替医療で、
今までも多くの患者さんが救われています。
別の部屋には、震災で坐骨神経痛が悪化して
寝たきりの年配の女性がいました。
トイレに行くときは家族に両脇を支えられて
やっと用を足すぐらいひどい状態だったそうです。
チーム響きの杜のスタッフが、無痛整体法を使って
硬くなった筋と腱を丹念にほぐしねじれを取っていきます。
しばらくすると、なんと痛みが取れて
自分で立って歩くことが出来るようになったのです。
びっくりしたのは家族の方です。
布団の上に正座している母親をみて
「あんた、なにやってんの!」と思わず怒鳴りつけていました。
「これは魔法だ!」といって涙ぐむ女性、あっけにとられる家族、
にこにこしているスタッフ、ここに医療の原点をみました。
坐骨神経痛がなくなって涙目の女性と、腰の痛みを取ってもらって戯ける漁師の息子さん