ジェフ・グリーン医師のアントロポゾフィー医学講座が開催されました。

9月8日と9日にかけて、響きの杜クリニックで、アントロポゾフィー医学講座が開催されました。アントロポゾフィー医学とはルドルフ・シュタイナーの提唱する医療の概念で、人間を肉体と魂(霊)から構成されるものであり、真の治癒に至るには肉体へのアプローチ(現代医学)だけでは不可能と考えます。肉体へのアプローチに加え、生命力(エーテル体)、感情・思考・意思(アストラル体)、自意識(自我)の4層構造それぞれに働きかけることで真の治癒が導かれるとしています。実際の治療ではこの層構造のどの部分に問題があるかを診断して、それぞれの層に治療(現代医学的治療・薬草・マッサージ・ホメオパシー・オイリュトミー・芸術療法・カウンセリング)を行い人間全体として治癒を導きます。

P1020436_2 ドイツ発祥のこの医学は、現在、世界各地で実践されており4年前から日本でもアントロポゾフィー医学ゼミナールが5月に長野県飯綱高原にある「水輪」で開催され、全国から医師が勉強に参加しています。P1020431_2

私も、初回から参加していますが、最終学年の来年はアントロポゾフィー医学の本場スイス ドルナッハで行なわれる予定で、私も参加するつもりです。

ジェフ・グリーン医師は、ロンドン生まれでニュージーランド在住の医師で、家庭医としてアントロポゾフィー医学を実践されています。今回東京での講演の合間に札幌に来ていただきました。

札幌では、実際の患者さんの診療を通してアントロポゾフィー医学の実際をみせていただきました。西洋医学だけでは難しい疾患の治療法を示唆してもらいました。

P1020434 当日は札幌市内の医師・看護師・薬剤師・心理療法士・行動療法士ら が集まり、活発な討論が行なわれました。