春の山に咲く花々

今日は早起きして、定山渓にある朝日岳(598m)に咲く山野草を訪ねて来ました。
案内していただいたのは、定山渓山野草の会会長、一條晋さんとぬくもりの宿ふる川若女将、古川淑恵さんです。
あいにくの小雨の中、登山口の岩戸観音堂横の急な階段を登り登山開始です。
まず、階段横で目に入ったのがクルマバソウ、車輪のようにつく葉の形と淡い白色の小花が特徴です。
クマリンと呼ばれる芳香成分が含まれていて、揉んだりすると甘い香りがします。
また、ニリンソウが、群生して白い花をつけています。
ところどころムラサキヤシオが、葉の少ないヒョロッとした枝先にムラサキのやや大きな花が数個ついています。
登山道はほとんど整備がされておらず、急な登りでは雪解け水で所々が深く掘られ、
少し上がってなだらかなところでは、倒木が道をふさぎ荒れ放題でした。
ここでは場所柄、湿地性の花や雪の多いところに咲く花が身近に見ることができます。
花をつけるまで10年、咲き出してから30年生きるといわれているエンレイソウ、シロバナエンレイソウ、
薄紫の花をつけるシラネアオイやオオタチツボスミレ、ブラシ状の小さな白い花をつける可憐なヒトリシズカ、
有毒なツルシキミや群生すると中国崑崙の雪に似ているというコンロンソウ、葉の形が鶴が羽を広げたように見えるマイズルソウはみな小さな白い花をつけていました。
40分ほどで到着した山頂ではやや雨が強くなりましたが、中華養生益智功をしっかりこなしました。
朝日岳のエネルギーをたっぷりといただき全身に元気がみなぎりました。
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いつもは温泉に入って酒を飲むだけの定山渓温泉でしたが、こんな素晴らしい自然に囲まれていることに改めて気が付かされました。