響きの杜クリニックでは、がんの治療法としてNKT細胞を用いた新しい自己免疫細胞療法を開始いたしました。
がん三大治療（外科療法・放射線療法・抗がん剤）に続く新しいスタンダードの免疫療法です。
自己免疫細胞療法とは
自己免疫細胞療法とは、自身の免疫細胞を採血などにより採取し、培養によって増殖・活性化をして、再び体内へ戻す治療法です。
従来の免疫療法とも異なる新しい治療法です。
三大治療のように外部の力での治療ではなく、内部の免疫力を高めていくことを目的として、自身の免疫細胞を使うことから、大きな副作用がなく、他の治療法とも組み合わせて行うことができます。
手術・化学療法・放射線治療のがん三大治療に次ぐ、新しい療法としてがん治療に取り入れられ、非小細胞肺がんと頭頸部がんを対象とした臨床試験における良好な治療成績から、先進医療になった実績のある免疫細胞療法です。
RIKEN-NKT®︎ (リケン-エヌケイティー）とは
RIKEN-NKT®︎は、国立研究開発法人理化学研究所発のメディカルサイエンス企業である「理研免疫再生医学」が提供する、NKT細胞を用いて独自に開発した自家免疫細胞によるがん治療技術がRIKEN-NKT®︎です。
公的研究機関で研究が進められてきたNKT細胞の活性化技術をもとに開発され、日本ではじめて民間で実用化しました。
NKT細胞とは
T細胞、B細胞、NK細胞に続く第4のリンパ球です。
NKT細胞（ナチュラルキラーT細胞）は、同じく免疫細胞であるNK細胞やT細胞の特徴を併せ持つ性質を持っています。
NKT細胞は強力な免疫反応増強作用を有し、がん細胞を直接攻撃する働きとIFN-γ産生により免疫系を活性化して、がんに対する強い攻撃力（免疫力）を産み出すと言われています。
間接的にも抗腫瘍効果を発揮します。
NKT細胞療法の特徴
- 全ステージの患者さま、あらゆる種類のがんに対して治療が可能です
- ご自身の体内に存在する免疫細胞を使用するので、副作用はほとんどありません
- 活性化したNKT細胞は長期間の免疫記憶を作るので、がんの再発や転移を抑制する効果が期待されます
- 抗がん剤や放射線治療をされている方でも、中断せずに並行して治療を受けられます
- 治療は静脈注射（点滴投与）で行うため、日帰りの通院治療となります
治療の流れ
治療は、説明・検査・採血・培養・投与を含めて、開始まで3～4週間程度がかかります。
詳細については診察の中でご説明をいたします。
検討中の場合でも内容をご説明いたしますので、お気軽にご相談ください。
1:初診、血液検査
最初に説明と問診を行い、血液検査を行います。
（1週間程度）
2:成分採血
免疫細胞を採取するために成分採血を行います。
成分採血した単球（白血球の1つ）を細胞培養施設に移送します。
3:細胞培養
細胞培養施設で培養・検査を行います。
（検査を含めて2週間程度）
4:提携医療機関にて投与
皮下注射により体内に樹状細胞を戻します。
NKT細胞標的治療では、標準では2週間毎に4回にわたって樹状細胞を戻します。
診療予約について
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TEL:011-632-8331