夕方に本部救護所に戻りミーティングに参加、
そのまま本部救護室での当直に入りました。
急ごしらえの本部救護室にはもちろん当直室はなく、
スタッフは、診察ベッドやソファーで仮眠します。
当番は医師1名看護師1名ですが、
結束の固いチーム響きの杜は、
全員が救護室に泊まり込むことにしました。
食事は、マクロビオティックに詳しいスタッフが厳選した
レトルト食品です。
オーガニックカレーや雑炊、スープなどがテーブルにならび、
とてもヘルシーな雰囲気です。
他のチームが3食ともカップ麺を食べていたのを思うと
なんだか申し訳ない気分です。
食事の後は、響きの杜クリニックで
最近取り入れた刮痧(グアシャ)療法を
スタッフに体験してもらいました。
天然の水牛の角を使ってのは中国の伝統医術で、
皮膚にオイルを塗り、経絡に沿って水牛の角で擦り流す施術です。
経絡の気や血の滞りがあると
毛細血管から老廃物が赤黒く浮き出してきます。
滞りが強いほど赤みと痛みが強くなりますが、
その後、身体が嘘のように楽になりびっくりします。
響きの杜クリニックでは金のスプーンを使って擦っていますが、
今回出発の慌ただしさの中で、このスプーンを忘れてきてしまいました。
そこで代用のスプーンでも刮痧が可能か試して見ることにしたのです。
身近にあったスプーンを使って刮痧を開始しました。
かなりスタッフは痛がりましたが、すぐに赤黒い老廃物が浮き上がり
成功です。
明日、避難所周りで使う代替医療に強力なアイテムが加わりました。
幸い、夜間の受診者は少なくちょっとほっとしました。
もちろん、本部救護室では、西洋医学的治療に徹しました。