高濃度ビタミンC点滴療法

概要

高濃度ビタミンC点滴療法は、ビタミンCを点滴投与し、過酸化水素の生成により正常細胞に影響を与えずに癌細胞の核濃縮・細胞死を誘導するものです。
2005年にアメリカの国立衛生研究所(NIH),国立ガンセンター (NCI),食品薬品局 (FDA)の共同研究で、高濃度ビタミンCが癌の化学療法剤としての可能性があることが発表されて以来、米国では副作用のない癌治療として約1万人の医師・自然療法医・統合代替医療医が導入しています。
しかし、まだ未完成の実験的な治療法であり、これまでに有効とされている化学療法や放射線治療に取って代わる治療法ではありませんが、今後の展開が期待されます。
現状では高濃度ビタミンC療法は次に述べるようなときにのみ適用されるべき治療法と考えます。

  1. 従来の化学療法や放射線治療が無効である場合
  2. 現在、有効な治療法がない場合
  3. 従来の化学療法や放射線治療に併用する場合

なお、腎機能低下、慢性腎不全で透析中の方は受けられません。

治療前に必要な検査について

高濃度ビタミンC点滴を実施する前に以下の基本検査を実施します。

  1. 血算と白血球分画および電解質を含む生化学検査
  2. 尿一般検査
  3. 血庄と体重
  4. 腫瘍マーカー
  5. エコー、CT、MRI、PET-CT、胸部レントゲン写真等(他院の資料があるときには不要です)

投与計画について

週2~5回の間隔で点滴を施行します。投与量は血中濃度を確認しながら決定します。
ビタミンCの投与量は通常、1回目15g(30分)、2回目 25g(50分)、3回目50g(100分)、4回目以降75g(120分)となります。なお、治療中は体内の酸化ストレス度及び抗酸化力とビタミンC濃度を適時測定していきます。

次の点滴までの間隔は24時間以上あけることとします。なお癌の進行が強い場合には週5~7回点滴をします。どのぐらいの期間にわたって投与を継続するかについてはまだ確立されていないため、ご本人と相談の上決定します。一つの目安として最初の1年聞は週2回以上とし、経過が良ければその後3~6ヶ月は週1回、さらにその後の経過も良ければ、週1回あるいは隔週の投与とすることが提案されています。

副作用について

今までの経験では高濃度ビタミンC治療の副作用は稀ですが、本治療の潜在的な副作用については常に念頭において対応していきます。

その他

高濃度ビタミンC点滴療法を除く毎日、1日9gのビタミンC散剤の服用していただきます。

費用について(価格は税別)

健康保険の適応にならないためすべて自費となります。

ビタミンC点滴

  • 25g以下   12,500円
  • 50g        16,000円
  • 75g        19,000円
  • 100g      22,000円

血中濃度測定

  • 1回 3,570円

G6PD検査

  • 7,350円